| あ |
| 合縁奇縁 | あいえんきえん | |
| 不思議なめぐり合わせの縁。人と人とが互いに気心が合うかどうかは、みな因縁いんねんという不思議な力によるものであるということ。 |
| 愛別離苦 | あいべつりく | |
| 親愛な者と別れるつらさ。親子・夫婦など、愛する人と生別または死別する苦痛や悲しみ。 |
| 曖昧模糊 | あいまいもこ | |
| はっきりせず、ぼんやりしているさま。あやふやなさま。 |
| 青息吐息 | あおいきといき | |
| 非常に困ったときや、きわめて苦しいときに発する元気のないため息。また、そのようなときの状態をいう。 |
| 悪逆無道 | あくぎゃくぶどう | |
| 人の道にはずれた、はなはだしい悪事。 |
| 悪事千里 | あくじせんり | |
| 悪い行為や評判は、またたくまに世間に知れ渡ること。 |
| 悪戦苦闘 | あくせんくとう | |
| 非常な困難の中で、苦しみながら一心に努力をすること。強敵に死にものぐるいで苦しい戦いをすることからいう。 |
| 悪口雑言 | あっこうぞうごん | |
| 口ぎたなくののしること。罵詈ばり雑言。 |
| 阿鼻叫喚 | あびきょうかん | |
| 非常な辛苦の中で号泣し、救いを求めるさま。 |
| 暗中模索 | あんちゅうもさく | |
| 手がかりのないまま、あれこれとやってみること。暗闇くらやみの中で、手探りをして求める意から。▽「模」は「摸」とも書く。 |
| い |
| 意気消沈 | いきしょうちん | |
| 元気をなくすこと。しょげかえること。▽「消沈」は気力などが衰えること。「消」は「銷」とも書く。 |
| 意気投合 | いきとうごう | |
| 互いの気持ちや考えなどが、ぴったりと一致すること。気が合うことをいう。▽「投合」はぴったりと合う意。「投」も合う、かなう意。 |
| 異口同音 | いくどうおん | |
| 多くの人がみな口をそろえて、同じことを言うこと。また、みんなの意見が一致すること。▽「口」は「こう」とも読む。 |
| 意思堅固 | いしけんご | |
| 物事をしようとする気持ちが、かたいこと。 |
| 意思疎通 | いしそつう | |
| 互いに考えていることを伝え、理解を得ること。 |
| 意志薄弱 | いしはくじゃく | |
| 意志が弱くて決断することができなかったり、物事を我慢する気持ちの弱いさま。 |
| 意思表示 | いしひょうじ | |
| 心で思っていることを、他人にわかるように明らかにすること。表記:「意思」が正しく、「意志」は誤り。 |
| 医食同源 | いしょくどうげん | |
| 病気を治す薬と食べ物とは、本来根源を同じくするものであるということ。 |
| 以心伝心 | いしんでんしん | |
| 文字や言葉を使わなくても、お互いの心と心で通じ合うこと。 |
| 韋駄天走 | いだてんばしり | |
| 足の非常に速い人。また、その走りぶり。 |
| 一意専心 | いちいせんしん | |
| 他に心を動かされず、ひたすら一つのことに心を集中すること。 |
| 一衣帯水 | いちいたいすい | |
| 一筋の帯のように、細く長い川や海峡。転じて、両者の間に一筋の細い川ほどの狭い隔たりがあるだけで、きわめて近接しているたとえ。 |
| 一言居士 | いちげんこじ | |
| 何事にも、必ず何かひとこと言わなければ気のすまない人のこと。 |
| 一期一会 | いちごいちえ | |
| 一生に一度だけの機会。生涯に一度限りであること。生涯に一回しかないと考えて、そのことに専念する意。 |
| 一字一句 | ようころいっく | |
| 一つの文字と一つの語句。わずかな字句。 |
| 一日千里 | いちじつせんり | |
| 並外れて優れた才能をもっていもこと。 |
| 一日の長 | いちじつのちょう | |
| 年齢が少し上であること。知識・経験・技能などが少しすぐれていること。 |
| 一汁一菜 | いちじゅういっさい | |
| 非常に粗末な食事のたとえ。汁物もおかずも一品の食事の意から。▽「菜」はおかずの意。 |
| 一大決心 | いちだいけっしん | |
| 生涯に何度もないような重大な決意。 |
| 一諾千金 | いちだくせんきん | |
| 信義が厚く、裏切ることのないたとえ。また、約束を重んじなければならないたとえ。 |
| 一日一善 | いちにちいちぜん | |
| 1日に一つの善行をして、それを積み重ねるようにしなさいという呼びかけ。 |
| 一日千秋 | いちじつせんしゅう | |
| 非常に待ち遠しいことのたとえ。ある物事や、人が早く来てほしいと願う情が非常に強いこと。一日が千年にも長く思われる意から。▽「千秋」は千年の意。「日」は「にち」とも読む。一般には「一日千秋の思いで待つ」と用いる。 |
| 一年之計 | いちねんのけい | |
| 一年間の計画。 |
| 一念発起 | いちねんほっき | |
| それまでの考えを改め、あることを成し遂げようと決意し、熱心に励むこと。 |
| 一病息災 | いちびょうそくさい | |
| 病気もなく健康な人よりも、一つぐらい持病があるほうが健康に気を配り、かえって長生きするということ。▽「息災」は健康であること、身にさわりのないこと。 |
| 一部始終 | いちぶしじゅう | |
| 始めから終わりまで。物事の最初から最後までの詳しい事情すべて。もとは一部の書物の最初から最後までの意。 |
| 一望千里 | いちぼうせんり | |
| ひと目で千里を見渡せる意から、広々として見晴らしのよいことの形容。 |
| 一枚看板 | いちまいかんばん | |
| 一座の代表的な役者のこと。また、多くの人の中で中心となる人物のこと。 |
| 一網打尽 | いちもうだじん | |
| ひと網であたりのすべての魚や鳥獣などを捕らえること。転じて、犯人などをひとまとめに捕らえること。 |
| 一目瞭然 | いちもくりょうぜん | |
| 一目見ただけで、はっきりとわかるさま。一目で明らかにわかるさま。▽「瞭然」ははっきりしているさま。「瞭」は「了」とも書く。 |
| 一問一答 | いちもんいっとう | |
| 一つの質問に対して、一つの答えをすること。また、質問と答えを繰り返すこと。質疑応答や問題集などの一つの形式。 |
| 意中之人 | いちゅうのひと | |
| 心の中で(恋人や結婚相手として)ひそかに思いを寄せている人。また、心の中で適任者として候補にあげている人。 |
| 一陽来復 | いちようらいふく | |
| 冬が終わり春が来ること。新年が来ること。また、悪いことが続いた後で幸運に向かうこと。陰の気がきわまって陽の気にかえる意から。 |
| 一利一害 | いちりいちがい | |
| よいことがある一方、悪いこともあること。利益の反面、害もあること。 |
| 一蓮托生 | いちれんたくしょう | |
| よい行いをした者は極楽浄土に往生して、同じ蓮はすの花の上に身を託し生まれ変わること。転じて、事の善悪にかかわらず仲間として行動や運命をともにすること。▽もと仏教語。「托」は、よりどころとする、身をよせる意。「託」とも書く。 |
| 一路邁進 | いちろまいしん | |
| 目的を達成するために、ひたすら進むこと。「完成に向かって―する」 |
| 一攫千金 | いっかくせんきん | |
| 一度に、しかもたやすく大きな利益を得ること。「―を夢みる」[補説]「一獲千金」とも当てて書く。 |
| 一家団欒 | いっかだんらん | |
| 家族が集まり、楽しく談笑すること。▽「団」「欒」はともに丸い意で、「団欒」は丸く輪のようになって座る、集まってむつまじくする意。 |
| 一喜一憂 | いっきいちゆう | |
| 状況の変化などちょっとしたことで、喜んだり不安になったりすること。また、まわりの状況にふりまわされること。句例事のなりゆきに一喜一憂する |
| 一騎当千 | いっきとうせん | |
| 群を抜いた勇者のたとえ。また、人並みはずれた能力や経験などのたとえ。一人の騎兵で千人もの敵を相手にできる意から。▽「当千」は「千に当たる」で、千人を敵にできる、千人に匹敵する意。「千」は「ぜん」とも読む。句例:一騎当千のつわもの |
| 一球入魂 | 一きゅうにゅうこん | |
| 一球一球の球たまに全力を傾けること。精神を集中して、一球を投ずること。野球が生んだ造語で、多く野球にいう。▽「入魂」は物事に魂を込めること。全神経を傾けること。句例:一球入魂のピッチング |
| 一挙一動 | いっきょいちどう | |
| ちょっとした動作・振る舞いのこと。ちょっとしたしぐさ。ちょっと手を挙げたり、ちょっとからだを動かしたりの意から。▽立ち居振る舞い・しぐさを表す「挙動」を分けて、「一」をそれぞれに添えたもの。「一挙手一投足」と類義。「一」はちょっとした、また一度の意。句例一挙一動に目を見張る |
| 一極集中 | いっきょくしゅうちゅう | |
| 中心となるただ一つの地域に政治・経済・文化等の諸機能が集まること。"東京へのいっきょくしゅうちゅう" |
| 一挙両得 | いっきょりょうとく | |
| 一つの事をして二つの利益を得ること。一石二鳥。一挙両全。"いっきょりょうとくをもくろむ" |
| 一国一城 | いっこくいちじょう | |
| 一つの国に城を一つだけおくこと。1615年,大名統制策として江戸幕府が発令。 |
| 一刻千金 | いっこくせんきん | |
| 春の夜の素晴らしさは一刻が千金にも値するの意。楽しいときや大切なときが早く過ぎるのを惜しむ気持ちでいう。 |
| 一切合切 | いっさいがっさい | |
| 全部。残らず。"大火で家財をいっさいがっさい失う" |
| 一生懸命 | いっしょうけんめい | |
| 命をかけて物事に当たるさま。本気で物事に打ち込むさま。▽「懸命」は命がけでの意。転じて、真剣に物事に当たるさま。「一所懸命いっしょけんめい」から出た語。一所懸命いっしょけんめい句例:一生懸命に努力する、一生懸命な姿 |
| 一触即発 | いっしょくそくはつ | |
| ちょっと触れただけで、すぐに爆発しそうな状態の意から、きわめて緊迫した状態や状況。小さなきっかけで、重大な事態が起こるかもしれない危険な状態に直面していること。▽「即」はすぐにの意。弓を引き絞り放たれるのを待っている緊張の状態の意からともいう。 |
| 一所懸命 | いっしょうけんめい | |
| 命がけで事にあたるさま。真剣に打ち込むさま。注記:もともと日本で、中世の時代に主君から賜った一か所の領地を命がけで守ることをいったことば。そこから「一生懸命」という語が派生し、いまでは同義語。 |
| 一進一退 | いっしんいったい | |
| あるいは進み、あるいは退くこと。状態や情勢がよくなったり悪くなったりすること。句例:病状が一進一退する |
| 一心同体 | いっしんどうたい | |
| 二人、または多くの人が心を一つにして、あたかも一人の人のように固く結びつくこと。句例:夫婦は一心同体、社員が一心同体になって働く |
| 一心不乱 | いっしんふらん | |
| 何か一つのことに心を集中して、他のことに心を奪われないさま。一つのことに熱中して、他のものに注意をそらさないさま。句例:一心不乱な姿、一心不乱に勉強する |
| 一世一代 | いっせいちだい | |
| 一生のうちにたった一度のこと。一生に二度とないような重大なこと。また、ふだんと違い際立ったことをすること。もと役者などが引退するとき、演じ納めとして最後に得意の芸を演ずることをいう。▽「一世」「一代」はともに人の一生をいう。「世」は「せい」とも読む。句例:一世一代の大仕事、一世一代の晴れ姿 |
| 一石二鳥 | いっせきにちょう | |
| 一つのことをして、二つの利益を得るたとえ。一つの行為や苦労で、二つの目的を同時に果たすたとえ。一つの石を投げて、二羽の鳥を同時に捕らえる意から。▽今では、ここから「一石三鳥」「一石四鳥」などという語も使われる。句例:一石二鳥のアイディア |
| 一体全体 | いったいぜんたい | |
| 非常に強い疑問の気持ちを表す。「―どうなっているんだ」 |
| 一致団結 | いっちだんけつ | |
| 集団や組織の大勢の人々が、特定の目的を達成するために、心を一つにして協力しあうこと。注記「一致」は、心をひとつにすること。また、二つ以上のものが矛盾や食い違いなく一つになること。「団結」は、複数の人が力を合わせて結びつくこと。 |
| 一朝一夕 | いっちょういっせき | |
| きわめてわずかな期間、非常に短い時間のたとえ。ひと朝とひと晩の意から。▽「一朝一夕には…できない」のように、下に打ち消し表現を伴うことが多い。 |
| 一長一短 | いっちょういったん | |
| 人や物事について、いい面もあり悪い面もあること。長所もあり短所もあって、完全でないこと。▽「一…一…」は「ある面は…ある面は…」の意。「長」「短」は長所・短所、よい点・悪い点。「一短一長いったんいっちょう」ともいう。句例:一長一短がある |
| 一刀両断 | いっとうりょうだん | |
| 物事を思い切って処理するたとえ。また、物事をためらわずにきっぱり決断するたとえ。一刀のもとに物を真っ二つに断ち切る意から。▽「一刀」はひとたび太刀を振り下ろす意。 |
| 一発勝負 | いっぱつしょうぶ | |
| 一回で勝敗を決すること。一回で決着をつけること。 |
| 威風堂堂 | いふうどうどう | |
| 態度や雰囲気に威厳が満ちあふれて立派なさま。周囲を圧するような威厳があって、おかしがたいさま。気勢が非常に盛んな形容。▽「威風」は威厳に満ちるさま。また、威厳があって、おかしがたいさま。「堂堂」は立派で力強いさま。句例:威風堂々たる行進 |
| 意味深長 | いみしんちょう | |
| ある表現の示す内容が奥深くて含みのあること。表面上の意味のほかに別の意味が隠されていること。また、そのさま。「―な笑みを浮かべる」 |
| 因果応報 | いんがおうほう | |
| 仏語。前世あるいは過去の善悪の行為が因となり、その報いとして現在に善悪の結果がもたらされること。 |
| 因果関係 | いんがかんけい | |
1 二つ以上のものの間に原因と結果の関係があること。 2 犯罪や不法行為などをした者が法律上負担すべき責任の根拠の一つとして、ある行為と結果との間に存在していると認められるつながり。 |
| う |
| 右往左往 | うおうさおう | |
| 混乱しうろたえて、右に行ったり左に行ったりすること。また、混乱して秩序がないたとえ。▽「往」は行く意。「左」は「ざ」とも読む。「左往右往さおううおう」ともいう。 |
| 烏合の衆 | うごうのしゅう | |
| 規律も統制もなく、ただ寄り集まっているだけの集団。秩序のない人々の集まりや軍勢にいう。からすの集まりが無秩序でばらばらであることから。 |
| 有象無象 | うぞうむぞう | |
| 数は多いが、種々雑多なくだらない人や物。ろくでもない連中のこと。多くの人々を卑しめていう。また、形があるものも、ないものもすべて。有形無形のすべて。▽もと仏教語。「象」はかたちの意。 |
| 海千山千 | うみせんやません | |
| 長い年月にさまざまな経験を積んで、世の中の裏も表も知り尽くしていて悪賢いこと。また、そういうしたたかな人。▽「海に千年、山に千年」の略。海に千年、山に千年棲すみついた蛇は竜になるという言い伝えから。 |
| 有耶無耶 | うやむや | |
はっきりしないさま。曖昧あいまいなさま。また、いいかげんなさま。あるかないか、はっきりしない意。▽「耶」は疑問の助字。「有りや無しや」の意。 句例:有耶無耶にする、有耶無耶な結論 |
| 紆余曲折 | うよきょくせつ | |
道や川などが曲がりくねること。また、種々込み入っていて複雑なこと。事情が込み入っていて解決に手間どること。▽「紆余」は道などがくねり曲がるさま。「曲折」は折れ曲がること。転じて、込み入った事情。 句例:紆余曲折を経てまとまる |
| 雲散霧消 | うんさんむしょう | |
雲が散り霧が消え去るように、あとかたもなく消えてなくなること。 句例:これまでのもやもやが雲散霧消した |
| 雲泥の差 | うんでいのさ | |
| 非常な隔たり。たいへんな差。雲泥の違い。月とすっぽん。 |
| 運否天賦 | うんぷてんぷ | |
| 人の運命は天の定めによるということ。運不運は天命であること。転じて、運を天に任せること。▽「運否」は運不運、運のあるなしの意。「天賦」は天が与える、天が与えたものの意。「否」は「ぴ」とも読む。 |
| え |
| 永遠不滅 | えいえんふめつ | |
| いつまでも滅びないこと。「永遠」は、永久、終わることなく続くこと。「不滅「は、いつまでも滅びないこと。 |
| 栄枯盛衰 | えいこせいすい | |
栄えることと衰えること。栄えたり衰えたりを繰り返す人の世のはかなさをいう。▽「栄枯」は草木が茂り盛んなことと枯れしぼむこと。転じて、人や家門などの繁栄や衰退をいう。 句例:栄枯盛衰は世の習い |
| 依怙贔屓 | えこひいき | |
"特に一方に心をかたむけ公平でないこと。また、好きなほうにだけ心を寄せ、肩入れすること。▽「依怙」は本来は頼る意であるが、わが国では不公平の意にもなる。「贔屓」はもと「ひき」と読み、盛んに力を用いて努力すること。転じて、特に目をかけて引き立てること。「贔」を「ひい」と読むのは「ひ」の長音化したもの。
句例:依怙贔屓する先生" |
| 会者定離 | えしゃじょうり | |
| この世で出会った者には、必ず別れる時がくる運命にあること。この世や人生は無常であることのたとえ。▽仏教語。「定」は必ずの意。 |
| 得手勝手 | えてかって | |
他人に構わず自分の都合ばかりを考えて、わがまま放題にするさま。▽「得手」は本来は得意なものの意。 句例:得手勝手な生き方 |
| お |
| 岡目八目 | おかめはちもく | |
| 事の当事者よりも、第三者のほうが情勢や利害得失などを正しく判断できること。囲碁から出た語。碁をわきから見ていると、実際に打っている人よりも、八目も先まで手を見越すという意から。▽「岡目」は他人がしていることをわきで見ていること。「目」は碁盤の目の意。「岡」は「傍」とも書く。 |
| 汚名返上 | おめいへんじょう | |
| 新たな成果を挙げて、悪い評判をしりぞけること。 |
| 温厚篤実 | おんこうとくじつ | |
温かで情が厚く、誠実なさま。人の性質をいう語。▽「温厚」は穏やかでやさしく、情が深いこと。「篤実」は人情に厚く実直なさま。誠実で親切なこと。「篤実温厚とくじつおんこう」ともいう。 句例:温厚篤実な人柄 |
| 温故知新 | おんこちしん | |
| 前に学んだことや昔の事柄をもう一度調べたり考えたりして、新たな道理や知識を見い出し自分のものとすること。古いものをたずね求めて新しい事柄を知る意から。▽「温」はたずね求める意。一説に、冷たいものをあたため直し味わう意とも。「故ふるきを温たずねて新あたらしきを知しる」または「故ふるきを温あたためて新あたらしきを知しる」と訓読する。 |
| 音信不通 | おんしんふつう | |
| 便りや訪問が途絶え、連絡がつかないこと。 |
| か |
| 開口一番 | かいこういちばん | |
何かを話し始める一番最初に。口を開くやいなや。▽「開口」は口を開くこと。話し始める意。 句例:開口一番の言葉 |
| 外交辞令 | がいこうじれい | |
| 相手に好感を抱かせるように、表面を繕っていう言葉。おせじ。「―に過ぎない賛辞」 |
| 外柔内剛 | がいじゅうないごう | |
| 外見は穏やかでやさしそうだが、心の中は何事にも左右されない強い意志をもっていること。外見は弱々しく見えるが、案外気の強いことにもいう。▽「柔」は穏やかなこと。おとなしいこと。「剛」は意志などが強いこと。「内剛外柔ないごうがいじゅう」ともいう。 |
| 下意上達 | かいじょうたつ | |
下の者の気持ちなどが、上の者によく通じること。また、下々の者のことが朝廷や為政者などの耳に届くこと。▽「下意」は下々の者の気持ちや考え。「上達」は上の者に達する、届く意。 句例:下意上達の組織 |
| 快刀乱麻 | かいとう-らんま | |
| こじれた物事を非常にあざやかに処理し解決すること。鋭利な刃物で、もつれた麻糸を断ち切るように物事を処理する意から。▽「快刀、乱麻を断たつ」の略。「快刀」は鋭利な刃物。「乱麻」はもつれた麻のこと。 |
| 臥薪嘗胆 | がしん-しょうたん | |
| 将来の成功を期して苦労に耐えること。薪の上に寝て苦いきもをなめる意から。▽「臥」はふし寝る意。「薪」はたきぎ。「嘗」はなめること。「胆」は苦いきも。もとは敗戦の恥をすすぎ仇あだを討とうと、労苦を自身に課して苦労を重ねること。 |
| 火中の栗 | かちゅうのくり | |
| 他人の利益のために危険をおかして、ひどい目にあうことのたとえ。
|
| 家中風月 | かちょうふうげつ | |
| 自然の美しい景色。また、それを鑑賞したり材料にして詩歌などを創作したりすることを表す四字熟語です。主に1つ目の「自然の美しい景色」という意味で使われます。 |
| 勝手気儘 | かって-きまま | |
| 他人のことは気にせず、自分のしたいように行動すること。また、そのさま。「―な一人暮らし」「―に振る舞う」 |
| 我田引水 | がでん-いんすい | |
| 《自分の田に水を引く意から》物事を、自分に都合のいいように言ったりしたりすること。我が田へ水を引く。「―の説」 |
| 画竜点睛 | がりょう-てんせい | |
| 物事を完成するために、最後に加える大切な仕上げのたとえ。また、物事の最も肝要なところのたとえ。文章や話などで肝心なところに手を入れて、全体をいっそう引き立てるたとえ。▽「睛」はひとみ・目玉。転じて、物事の大切なところの意。一般には「画竜点睛を欠く」と用いることが多く、この場合は最後の仕上げが不十分で、肝心なところが欠けているため精彩がないことをいう。「竜りょうを画えがいて睛ひとみを点ず」と訓読する。「竜」は「りゅう」とも読む。 |
| 夏炉冬扇 | かろ-とうせん | |
| 時期はずれの無駄なもののたとえ。また、無用なもの、役に立たない言論や才能などのたとえ。夏の囲炉裏いろりと冬の扇うちわの意から。▽君主の信望・寵愛ちょうあいを失った者や、寵愛を失った宮女、恋人にすてられた女性のたとえとして用いられることもある。「冬扇夏炉とうせんかろ」ともいう。 |
| 緩急自在 | かんきゅう-じざい | |
状況などに応じて早くしたり遅くしたり、緩めたり厳しくしたりと思うままに操れるさま。▽「緩急」は緩やかなことと、あわただしいこと。遅いことと早いこと、ゆるやかなことと厳しいこと。「自在」は思いのままであるさま。 句例:緩急自在な運用 |
| 完全無欠 | かんぜん-むけつ | |
欠点や不足がまったくないさま。完璧かんぺきなさま。▽「無欠」は欠けたところがないこと。ほぼ同意の熟語を重ねて意味を強めたもの。 句例:完全無欠な人 |
| き |
| 危機一髪 | きき-いっぱつ | |
ひとつ間違えば、非常な危険に陥ろうとする瀬戸際。髪の毛一本ほどのわずかな違いで、危険や困難に陥るかどうかの、きわめて危ない瀬戸際をいう。▽「危機」は非常に危ない状態。「一髪」は一本の髪の毛。 句例:危機一髪のところで助かる |
| 起死回生 | きし-かいせい | |
| 死にかかった人を生き返らす意。医術のすぐれて高いことの形容。転じて、崩壊や敗北などの危機に直面した状態を、一気によい方向に立て直すこと。絶望的な状況を立て直し、一挙に勢いを盛り返すこと。▽「起死」「回生」はともに、死にかかった人を生き返らせること。「回生起死かいせいきし」ともいう。 |
| 喜色満面 | きしょく-まんめん | |
喜びの表情が心の中で包みきれず、顔じゅうにあふれ出ているさま。▽「色」は表情や様子の意。「満面」は顔じゅう、顔全体。 句例:喜色満面にあふれる |
| 疑心暗鬼 | ぎしん-あんき | |
| 疑いの心があると、なんでもないことでも怖いと思ったり、疑わしく感じることのたとえ。疑いの深さからあらぬ妄想にとらわれるたとえ。疑いの心をもっていると、いもしない暗闇くらやみの亡霊が目に浮かんでくる意から。▽「疑心」は疑う心。「暗鬼」は暗闇の中の亡霊の意。「疑心暗鬼を生ず」の略。「暗」は「闇」とも書く。 |
| 奇想天外 | きそう-てんがい | |
普通では思いもよらない奇抜なこと。またそのさま。▽「奇想」は普通では思いつかない奇抜な考え。「天外」は、はるかかなたの空、思いもよらない所の意。「奇想天外より落おつ」の略。 句例:奇想天外な計画 |
| 喜怒哀楽 | きど-あいらく | |
| 人間のもつさまざまな感情。喜び・怒り・悲しみ・楽しみの四つの情のこと。 |
| 牛飲馬食 | ぎゅういん-ばしょく | |
大いに飲み食いをすること。また、人並み以上にむやみに飲み食いすること。牛が水を飲むように、また、馬がまぐさを食べるようにたくさん飲食する意から。 句例:牛飲馬食する学生 |
| 急転直下 | きゅうてん-ちょっか | |
物事の事態や情勢が突然に変化して、解決・結末に向かうこと。▽「急転」は急激に変化すること。「直下」はまっすぐにおりる、ただちに結末に向かうこと。 句例:急転直下、解決する |
| 狂喜乱舞 | きょうき-らんぶ | |
| 非常に喜んでいるさま。 |
| 器用貧乏 | きよう-びんぼう | |
なまじ器用であるために、あちこちに手を出し、どれも中途半端となって大成しないこと。また、器用なために他人から便利がられてこき使われ、自分ではいっこうに大成しないこと。 句例:器用貧乏な男 |
| 興味津津 | きょうみ-しんしん | |
おもしろくて興味や関心が尽きないさま。 注記:「津津」は、ものが大量にあふれ出るさま。 |
| 挙動不審 | きょどう-ふしん | |
| 隠し事などがあるため、立ち居ふるまいに落ち着きがなく、あやしいところがあること。また、そのさま。 |
| 義理人情 | ぎり-にんじょう | |
| 過去のいきさつやしがらみのために避けられない付き合いや、人に対する思いやりのこと。 |
| 玉石混交 | ぎょくせき-こんこう | |
| すぐれたものと劣ったものが区別なく入り混じっていることのたとえ。宝玉と石ころが混じり合っている意から。▽「玉石」は宝玉と石。よいものと悪いもの、賢者と愚者などのたとえ。「混淆」はいろいろなものが入り混じること。「淆」は「交」とも書く。 |
| く |
| 空戦絶後 | くうせん-ぜつご | |
| 非常に珍しいこと、まれなこと。今までに例がなく、これからもあり得ないという意から。▽「空前」はこれまでにないこと。「絶後」は今後もありえないこと。 |
| 空中分解 | くうちゅう-ぶんかい | |
"1 飛行中の航空機がばらばらに分解すること。
2 組織・計画などが、中途で分裂したりつぶれたりすること。「突発事故により大事業が―する」" |
| 苦肉の策 | くにくのさく | |
| 敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀 (はかりごと) 。「―を講じる」 |
| 群集心理 | ぐんしゅう-しんり | |
| 群集の中に生まれる特殊な心理状態。衝動的で興奮性が高まり、判断力や理性的思考が低下して付和雷同しやすい。 |
| け |
| 鶏口牛後 | けいこう-ぎゅうご | |
| 大きな集団や組織の末端にいるより、小さくてもよいから長となって重んじられるほうがよいということ。▽「寧むしろ鶏口と為なるも、牛後と為なる無なかれ」の略。「鶏口」は鶏の口(くちばし)。弱小なものの首長のたとえ。「牛後」は牛の尻。強大なものに隷属する者のたとえ。 |
| 蛍雪の功 | けいせつのこう | |
| 苦労して学問に励むこと。▽「蛍雪」は蛍の光と雪明かり。 |
| 犬猿の仲 | けんえんのなか | |
"互いの仲が非常に悪いこと。
注記:昔から日本では犬と猿は相性が悪いとされていることから。日本独特のことば。" |
| 言行一致 | げんこう-いっち | |
言葉に出したことと、その行動が同じであること。▽「言行」は口でいう内容と実際の行為。 句例:言行一致に留意する |
| 犬馬の労 | けんばのろう | |
| 自分が主人や他人のために力を尽くして働くことを謙遜けんそんしていう語。犬や馬ほどの働きという意から。 |
| こ |
| 豪華絢爛 | ごうか-けんらん | |
ぜいたくで華やかで、きらびかやで美しいさま。 注記「豪華」は、ぜいたくで華やかなさま。「絢爛」は、きらびやかで美しいさま。「絢爛豪華けんらんごうか」ともいう。 |
| 厚顔無恥 | こうがん-むち | |
| 厚かましく、恥知らずなさま。他人の迷惑などかまわずに、自分の都合や思惑だけで行動すること。▽「厚顔」は厚かましいこと。ずうずうしいさま。面の皮が厚いこと。「無恥厚顔むちこうがん」ともいう。 |
| 巧言令色 | こうげん-れいしょく | |
| 口先だけでうまいことを言ったり、うわべだけ愛想よくとりつくろったりすること。人に媚こびへつらうさま。▽「巧言」は相手が気に入るように巧みに飾られた言葉。「令色」は愛想よくとりつくろった顔色。「令」はよい意。 |
| 公私混同 | こうし-こんどう | |
公おおやけの事と、私事わたくしごとをきちんと区別をせずにあつかうこと。 注記:「公私」は、公事と私事。公的な事と私的な事。社会的な事と個人的な事など。「混同」は、区別すべき事柄を同一の事柄と間違えること。公の目的で使うはずの金銭や物品を私用に使うなど、悪い意で用いることば。 |
| 荒唐無稽 | こうとう-むけい | |
言説などがでたらめでよりどころがないさま。▽「荒唐」は言説などによりどころがなく、とりとめのないさま。「無稽」は根拠がないこと。でたらめであること。「稽」は考える意。「無稽荒唐むけいこうとう」ともいう。 句例:荒唐無稽な話 |
| 公明正大 | こうめい-せいだい | |
"私心をさしはさまず、公正に事を行うこと。また、そのさま。▽「公明」は公平で私心のないこと。不正や隠し立てがないこと。「正大」は態度や行動などが正しくて堂々としていること。
句例公明正大な裁判" |
| 呉越同舟 | ごえつ-どうしゅう | |
| 仲の悪い者同士や敵味方が、同じ場所や境遇にいること。本来は、仲の悪い者同士でも同じ災難や利害が一致すれば、協力したり助け合ったりするたとえ。▽「呉」「越」はともに中国春秋時代の国名。父祖以来の因縁の宿敵同士で、その攻防戦は三十八年に及んだという。 |
| 極悪非道 | ごくあく-ひどう | |
この上なく悪く道理にはずれていること。また、そのさま。▽「極悪」は悪逆きわまりないこと。「非道」は道理や人の道に反していること。 句例:極悪非道な行為 |
| 孤軍奮闘 | こぐん-ふんとう | |
| "支援する者がない中、一人で懸命に戦うこと。また、一人で難事業に向かって鋭意努力すること。孤立した少数の軍勢が、敵と懸命に戦う意から。▽「孤軍」は味方から孤立した少人数の軍隊のこと。
句例:孤軍奮闘の活躍" |
| 古今東西 | ここん-とうざい | |
昔から今まで、あらゆる場所で。いつでもどこでも。▽「古今」は昔と今。昔から今まで。「古今」は時間の流れ、「東西」は空間の広がり。「東西古今とうざいここん」ともいう。 句例:古今東西を通じて |
| 虎視眈々 | こし-たんたん | |
| 強い者が機会をねらって形勢をうかがっているさま。とらが獲物をねらって、鋭い目でじっと見下ろす意から。▽「虎視」はとらが獲物をねらい見ること。「眈眈」はとらが見下ろすさま。ねらい見るさま。 |
| 後生大事 | ごしょう-だいじ | |
非常に大切にすること。そのことを揶揄やゆして用いることが多い。もとは仏教の語で、来世の安楽を願ってひたすら善行を積んで仏道に励むことをいった。▽「後生」は死んで後の世に生まれ変わること。来世。また、来世で極楽に生まれ変わること。 句例:古い新聞を後生大事にとっている |
| 五臓六腑 | ごぞう-ろっぷ | |
| はらわた。内臓。からだの中すべて。また、腹の中。心の中。五つの内臓と六つのはらわたの意。▽もと漢方の語。「五臓」は心臓・肺臓・脾臓ひぞう肝臓・腎臓じんぞう。転じて、全身の意。「六腑」は大腸・小腸・胃・胆・膀胱ぼうこう三焦さんしょう。三焦は胃の上(上焦)、胃の中(中焦)、膀胱の上(下焦)で消化や排泄はいせつをつかさどる。古い典籍では「臓」は「蔵」、「腑」は「府」と書かれることもある。 |
| 五分五分 | ごぶ-ごぶ | |
| 双方とも、優劣がないこと。五分。「勝負は―とみた」 |
| 孤立無援 | こりつ-むえん | |
| 頼るものがなく、ひとりぼっちで助けのないさま。▽「無援」は助けがないこと。「無援孤立むえんこりつ」ともいう。 |
| 五里霧中 | ごり-むちゅう | |
| 物事の様子や手掛かりがつかめず、方針や見込みが立たず困ること。また、そうした状態。五里にもわたる深い霧の中にいる意から。事情などがはっきりしない中、手探りで何かをする意にも用いる。▽「五里霧」は五里四方に立ち込める深い霧。 |
| 言語道断 | ごんご-どうだん | |
| 言葉に表せないほどあまりにひどいこと。とんでもないこと。もってのほか。もと仏教の語で、奥深い仏教の真理や究極の境地は言葉では言い表せない意から。▽「言語」は言葉に出して表すこと。「道断」は言うことが断たれること。「道」は口で言うこと。また、「言語の道が断たれる」意ともいう。 |
| 懇切丁寧 | こんせつ-ていねい | |
細かいところまで注意が行き届いていて、とても手厚くて親切なこと。また、そのさま。 注記:「懇切」は、とても手厚くて親切なこと。「丁寧」は、細かいところまで行き届いているさま。 |